広島を訪れたり、広島出身の友達と話したりする中で、こんな風に思ったことはありませんか?
独特の響きがあって、なんだかカッコイイけど、時々「えっ?今のどういう意味?」ってなることもありますよね。
もしかしたら、あなたが標準語だと思っていた言葉も、実は広島弁かもしれません。
この記事では、そんな広島弁の魅力と、知っておくと「なるほど!」となる代表的な言葉の意味を、分かりやすく解説します。
これであなたも広島ツウになれること間違いなしじゃけぇ!
これを知っちょけば大丈夫!広島弁のキホンと代表的な言葉

広島弁と聞いて、どんなイメージがありますか?
ちょっと強面なイメージもあるかもしれんけど、実はとっても温かみがあって愛される方言なんですよ。
ここでは、広島県民が日常的によく使う代表的な言葉や、その意味、そして他県民が「え?」ってなりがちなポイントを紹介しますね。
「じゃけん」じゃなくて「じゃけぇ」が広島流!
広島弁の語尾といえば「〜じゃけん」を思い浮かべる人が多いかもしれません。
でも実は、地元の人がよぉ使うのは「〜じゃけぇ」とか「〜じゃけー」なんです 。
この微妙な「ぇ」のニュアンスが、広島県民にとっては「お、この人分かっとるね」ってなるポイントだったりします。
意味は「〜だから」「〜なので」ですね 。
標準語じゃないん!?広島県民が驚く方言たち
広島の人が、標準語じゃと思って普段から使いよる言葉の中にも、実は方言じゃったっていうのが結構あるんです。
知らずに使って、県外でポカンとされた経験がある人も多いんですよ。
- たちまち生ビール!:これ、広島の居酒屋では定番のフレーズ 。意味は「とりあえず生ビール」なんです 。標準語の「たちまち(すぐに、急に)」とはちょっと使い方が違うんですよね 。じゃけぇ、「会議の前に資料をたちまち確認します」って広島の人が言うたら、「とりあえず確認します」っていう意味になります 。
- ああ、たいぎい:「面倒くさい」とか「しんどい」、「億劫だ」、「だるい」なんていう気持ちを表すのが、この「たいぎい」 。単に言葉の意味だけじゃなくて、広島県民の「感覚」を表す言葉とも言われとるんです 。「今日の仕事はたいぎかった」は「今日の仕事は疲れた」っていう感じです 。
- はぶてる:「拗ねる」とか「ふてくされる」っていう意味で使います 。子供が言うこと聞かんで「はぶてとるん?」なんて言ったりしますね。
- すいばりが刺さった!:これ、何のことか分かりますか?「すいばり」は木や竹のトゲ、ささくれのことなんです 。これが通じなかった時の衝撃は、広島県民にとって「あるある」の一つみたいです 。
まだまだある!知っておきたい広島弁いろいろ
ほかにも、広島ならではの言葉はたくさんあります。
- みる・みてる:「無くなる」とか「尽きる」という意味です 。例えば、「砂糖がみてた」なら「砂糖がなくなった」ということ。
- たう・たわん:「届く・届かない」という意味で使われます 。東京にある広島県のアンテナショップの名前が「TAU(たう)」になっとるくらい、地元ではお馴染みの言葉です 。
- みやすい:「この問題はみやすい」って言われたら、どんな意味だと思いますか?これ、「この問題は簡単だ」っていう意味なんです 。標準語の「見やすい」とは違うけん、テスト中にうっかり使うとカンニングを疑われるかもしれんので要注意です 。
- じろじろする:子供が「紙にじろじろする」って言ったら、それは紙に絵を描いたり、落書きしたりするっていう意味です 。人を無遠慮に見る「じろじろ見る」とは違うので、これも誤解を生みやすい言葉かもしれませんね 。
これらの言葉が標準語じゃないと知った時の驚きは、多くの広島県民が経験することなんです 。
それだけ、地元の方言が生活に深〜く根付いとる証拠とも言えますね 。
言葉だけじゃない!広島弁のニュアンスと文化

広島弁の面白さは、単語の意味だけじゃありません。
イントネーションや言い回し、そして言葉の裏にある文化的な背景も、広島弁を形作る大事な要素なんです。
独特な敬語表現にびっくり?
広島弁には、他県民が聞くと「え?それ敬語なん?」って思うような独特の敬語表現があります。
例えば、「先生が来ちゃった」と言うと、標準語の「先生が来てしまった(困った)」という意味じゃなくて、「先生がいらっしゃった」という尊敬の意味で使われるんです 。
同じように、「〇〇さんは公園におっちゃったよ」も、「〇〇さんは公園にいらっしゃいましたよ」という丁寧な表現になります 。
「何しょーるん?」は万能な挨拶!
久しぶりに友達に会った時、広島の人は「久しぶりー!アンタなにしょーるん!?」なんて声をかけたりします 。
文字通り「今、何をしているの?」と聞いとるわけじゃなくて、「元気だった?」「久しぶりじゃね!」といった再会の喜びを表すニュアンスの挨拶なんですよ 。
これも広島ならではのコミュニケーションですね。
「怖い」って言われるけど…本当は?
広島弁って、仲間内で普通に話しとるだけでも、他県の人から「喧嘩しよるみたいじゃ…」って思われることがあるみたいです 。
特に女性が感情を込めて話すと、その迫力にびっくりされることもあるとか。
映画『仁義なき戦い』のイメージもあって、ちょっと荒々しい印象を持つ人もいるかもしれませんね 。
でも、人気テクノポップユニットPerfumeのメンバーが広島弁を話しとることで、可愛らしいイメージも広がっています 。
この二面性も、広島弁の魅力の一つかもしれません。
「やっぱ、広島じゃ」―Perfumeのメンバーが故郷への熱い思いを語る動画「おかえりPerfume~3人の心は今でも やっぱ、広島じゃ。(改)」もぜひご覧ください。(Youtubeに飛びます)
奥深い広島弁の世界へようこそ!まとめ

今回は、広島弁の代表的な言葉の意味や使い方、そしてその背景にある文化について見てきました。
「たちまちビール」や「たいぎい」、「じゃけぇ」といった日常会話でよく使われる言葉から、「先生が来ちゃった」のような独特の敬語表現まで、広島弁は知れば知るほど奥が深いですよね。
標準語だと思っていた言葉が実は方言だったり、その逆もあったりして、言葉の面白さを改めて感じさせてくれます。
広島を訪れた際には、ぜひ地元の人の会話に耳を澄ませてみてください。
きっと、この記事で紹介した言葉が聞こえてくるはずです。
そして、もしあなたが広島県民なら、この記事を読んで「あー、それあるある!」と頷いてくれたんじゃないでしょうか。
言葉は文化。広島弁をこれからも大切にしていきたいですね。