広島弁の中でも、特に「たいぎい」と「たちまち」は、県外の人にとっては意味が分かりにくくて、首をかしげてしまうことが多い言葉かもしれませんね。
でも、この二つの言葉は、広島県民の日常生活や気質を理解する上で、とっても大事なキーワードなんです。
この記事を読めば、あなたも「たいぎい」と「たちまち」の微妙なニュアンスや正しい使い方をマスターできるはず!
これで広島の人との会話も、もっとスムーズに、もっと楽しくなること間違いなしじゃけぇ!
【広島弁講座】「たいぎい」を制する者は広島を制す?その奥深い意味とは

広島弁を代表する言葉の一つ「たいぎい」。これが分かれば、あなたも広島県民の気持ちがちょっぴり理解できるかも?
「面倒くさい」だけじゃない!「たいぎい」の多才な顔
「たいぎい」と聞くと、多くの人が「面倒くさい」という意味を思い浮かべるかもしれません。
もちろんそれも正解なんじゃけど、実はもっとたくさんの感情や状況を表せる便利な言葉なんです。
標準語に訳すと、「面倒くさい」の他に「しんどい」「億劫だ」「だるい」「疲れる」といったニュアンスも含んでいます 。
例えば、仕事で疲れた時に「ああ、たいぎい」と言えば「ああ、疲れたなあ」という意味になります 。
何かをするのが億劫な時には「準備するのがたいぎい」なんていう風にも使えます。
単なる言葉じゃない!広島県民の「感覚」そのもの
「たいぎい」は、単に状況を説明する言葉というよりも、広島県民の「感覚」を表す言葉だとも言われています 。
言葉では説明しにくい、あの何とも言えない気だるさや、やる気のなさを、この一言で見事に表現できちゃうんじゃけぇ、すごいですよね。
広島の人にとっては、この絶妙なニュアンスが体に染み付いとるんです 。
「たいぎい」はこんな時に使う!広島的活用シーン
- 仕事や勉強に疲れた時: 「今日の仕事はたいぎかったわー」 (今日の仕事は疲れたなあ)
- 何かをするのが面倒な時: 「部屋の掃除、たいぎいんじゃけど…」 (部屋の掃除、面倒くさいんだけど…)
- 気分が乗らない時: 「誘われたけど、なんかたいぎいけぇやめとくわ」 (誘われたけど、なんだか気が乗らないからやめておくよ)
【広島弁講座】「たちまち」を使いこなしてこそ広島ツウ!

もう一つ、広島弁でよく聞くけど意味を間違えやすいのが「たちまち」。
これを正しく理解できれば、あなたも立派な広島ツウです!
標準語の「たちまち」とは違うんよ!
標準語で「たちまち」と言うと、「すぐに」「急に」「あっという間に」という意味で使われますよね 。
でも、広島弁の「たちまち」は、ちょっと意味合いが違うんです。
広島の「たちまち」は「とりあえず」が正解!
広島で「たちまち」と言ったら、それは「とりあえず」という意味なんです 。
一番有名な使われ方は、やっぱり居酒屋での「たちまち生ビール!」 。
これは「とりあえず生ビールをお願いします!」という、広島の飲んべえにとっては定番のフレーズです。
県外の人がこれを知らずに広島の居酒屋で「たちまち」と注文されると、「え?そんなに急いでるの?」とびっくりしてしまうかもしれませんね。
ビジネスシーンでも使うん?「たちまち」応用編
この「たちまち」=「とりあえず」の用法は、飲み屋さんに限りません。
例えば、ビジネスシーンで「会議の前に資料をたちまち確認します」と言ったら、広島の人は「会議の前に資料をとりあえず確認します」という意味で使っています 。
標準語の感覚で聞くと「すぐに確認します」という意味に取れてしまうので、この違いを知らないと、ちょっとした誤解が生まれてしまうかもしれませんね 。
広島県民にとっては当たり前のこの「たちまち」も、県外で通じなくて初めて方言だと気づくことが多い「あるある」な言葉なんです 。
「たいぎい」と「たちまち」をマスターして、ディープな広島体験を!まとめ

今回は、広島弁の中でも特に奥が深くて面白い「たいぎい」と「たちまち」について、その意味や使い方を詳しく見てきました。
- たいぎい:単に「面倒くさい」だけじゃなく、「しんどい」「億劫だ」「だるい」といった様々なネガティブな感情や状態を表す、広島県民の「感覚」に根差した言葉 。
- たちまち:標準語の「すぐに」とは違って、「とりあえず」という意味で使われる、広島の日常会話や飲み屋さんで必須の言葉 。
これらの言葉のニュアンスが分かれば、広島の人たちの会話がもっとスムーズに理解できるようになるはずです。
そして、あなたが広島を訪れた際には、ぜひこれらの言葉を実際に使ってみてください。
地元の人から「お、分かっとるね!」と、ちょっぴり嬉しそうな顔をされるかもしれませんよ。
広島弁は、知れば知るほど面白い!これからも、もっとたくさんの広島弁に触れて、ディープな広島の魅力を発見していってくださいね。